ブログ
BLOG

Salesforce連携の方法とは?実施メリットや注意点を紹介

author 営業戦略部

date 2025.05.26

update 2025.05.26

tags Salesforce

tags 

Salesforceを外部ツールと連携することで、営業やマーケティング業務の効率が大幅に向上します。ただ、どのシステムと連携できるのかや、どうやって連携するのかがわからず、悩む方も多いでしょう。

本記事では、Salesforceの連携によってできること、連携可能なシステム、具体的な連携方法、などを詳しく解説します。Salesforceを最大限に活用し業務を効率化したい方はぜひ参考にしてください。

toBeマーケティング株式会社では、顧客管理(CRM)に関する現状分析や課題抽出を行う「CRMアセスメント支援」や、CRM導入支援を提供しています。
また、顧客の業務課題に対して、CRMの効果的な活用や業務プロセスの改善、顧客データの整備などを通じて、
Sales Cloud をはじめとするCRMツールの活用をサポートいたします。
Salesforce CRMサポートサービスの詳細はこちら

さらに、MA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携や、
顧客情報の一元管理による営業活動の効率化など、包括的な支援も可能です。
詳細はこちらよりお気軽にお問い合わせください!

Salesforce CRMの活用成功事例 6選のご紹介 〜顧客データ統合とDX推進のポイント〜
ホワイトペーパー画像

本資料では、Salesforce CRMとMAツールの連携によって、営業・マーケティング・経営の各部門が抱える課題を解決した企業の成功事例を紹介しています。商談状況の可視化や部門間の連携強化、分析による精度向上など、導入効果と活用ポイントを具体的に解説。 こんな方におすすめです!

  • 商談状況の見える化ができていない
  • マーケティングと営業が連携できていない
  • 商談分析や精度の高い予測ができていない
無料で資料ダウンロード

Salesforceの外部連携とは?

32083173_m新規記事用.jpg

ビジネスのデジタル化が進む中、Salesforceは単なるデータ基盤として活用されることもあります。しかし、効率化はSalesforceだけで完結することはほとんどありません。

実際にはERP(基幹業務システム)、マーケティングツール、BIツールなど、さまざまなシステムと連携させることで、その価値を最大限に引き出すことができます。

Salesforceと連携する目的

Salesforceと外部システムを連携する最大の目的は、データの一元化と業務効率化です。MAツール Account Engagement(旧Pardot)やMarketing Cloudと統合すれば、見込み顧客の獲得から営業への引き渡し、成約までのプロセスを一元管理できます。

また、ERPや会計システムと連携することで、受注データや請求情報を自動更新し、手入力の手間とミスを削減可能です。

更に、SalesforceとBIツールを連携すると、マーケティングや営業データをリアルタイムに分析し、意思決定の精度を高めることも可能になります。

加えてData Cloudを活用すれば、Amazon S3やBigQueryなどの外部データと、Salesforceの情報を統合し、高度な顧客分析やターゲティング施策を実現できるでしょう。

連携でできること

Salesforceと外部システムを連携させることで、企業はより効率的なデータ活用が可能になります。特に、マーケティング、営業、カスタマーサポートの各分野で業務の最適化が進みます。

たとえば、Account EngagementとSalesforceを連携すると、マーケティング活動で獲得したリード情報を営業担当者にスムーズに引き渡し、商談の進捗をマーケティング側でも把握可能です。これにより、マーケティングと営業の連携が強化され、見込み顧客のフォローアップ精度が向上します。

また、CRM AnalyticsやTableauと連携すれば、Salesforceのデータとマーケティングデータを統合し、商談成約につながった顧客の行動履歴を分析できます。

更に、Data CloudとSalesforceを組み合わせることで、複数のシステムに分散している顧客情報を統合し、より精度の高いターゲティングやパーソナライズ施策を展開することもできるようになるでしょう。

Salesforceと他システムの連携方法

32099361_m新規記事用.jpg

Salesforceを他のシステムと連携することで、データの一元管理や業務プロセスの自動化が進み、部門をまたいだ情報共有や施策の精度向上につながります。

ここでは、代表的な4つの連携手法(データローダー・API・EAI/ETL・iPaaS)について、それぞれの特徴や活用シーンを整理して解説します。

データローダーでデータを一括処理

Salesforceに蓄積された大量のデータを効率的に管理するため、多くの企業がデータローダーは、Salesforceにおける大量データのインポート・エクスポートを行うためのデスクトップアプリケーションです。CSVファイルを介して数千~数百万件のデータを一括で処理できるため、以下のようなケースに適しています。 

  • 展示会で収集した名刺情報の一括登録

  • 過去の顧客データの移行

  • 定期的な情報更新や不要レコードの削除

操作には一定の慣れが必要ですが、初期導入やデータメンテナンス時に特に有効な手段として、多くの企業で活用されています。

APIでリアルタイム連携

企業のデータ活用がますます高度化する中で、Salesforceと他のシステムをリアルタイムに連携させ、常に最新の情報をもとに意思決定を行いたいというニーズが高まっています。

マーケティング分野では、特にこの需要が顕著です。たとえばAccount Engagementで取得したリードのアクティビティ情報をSalesforceに即座に反映させると、営業担当者は顧客の最新の動きを把握し、タイムリーなアプローチを行うことが可能です。

Salesforceは、用途に応じて使い分けができる複数のAPIを提供しています。代表的なAPIには、REST APIやSOAP API、Bulk APIなどがあり、それぞれ異なるデータ連携の要件に対応可能です。

たとえばREST APIは、マーケティングオートメーションツールとSalesforceの間でフォーム送信やメール開封履歴といったアクションを、リアルタイムに同期させられます。

加えて、BIツールとSalesforceをAPIで連携すると、売上データや顧客の行動履歴などの情報をリアルタイムで取得し、動的なダッシュボードを構築することもできます。これにより、分析スピードと精度の両面で大きなメリットを得られるでしょう。

ただし、API連携には開発スキルやシステム設計の知識が求められます。導入にあたっては専門的な知見を持つ人材やパートナーの支援を得ることも検討すべきです。

EAI/ETLツールでデータ統合

企業が保有するデータは、基幹システムやクラウドサービスなど複数のシステムに分散しており、それらを統合して一元的に活用することが必要です。Salesforceを中核とした包括的なデータ基盤を構築するには、EAI (異なるアプリ間の連携)やETL (データ抽出・変換・ロードツールの導入が役に立ちます。

これらのツールを活用することで、たとえば購買履歴やWebサイトのアクセスログ、顧客サポートの問い合わせ履歴といった各種データをSalesforceに統合し、顧客の全体像をより詳細に把握可能です。パーソナライズされたマーケティング施策や的確な営業アプローチが可能となり、顧客対応品質の向上に貢献します。

EAI/ETLツールは、異なるシステム間でデータのフォーマットや構造が異なる場合でも、変換処理を行いながらスムーズに統合できる点が大きな特徴です。手作業での連携に比べて信頼性が高く、大量データにも対応しやすいため、継続的なデータ連携基盤として安定した運用が期待できます。

ここに合わせてData Cloudを活用すれば、複数のSalesforce組織やAmazon S3、BigQueryなどの外部データソースと接続し、部門横断型の顧客情報の統合管理も実現可能です。

営業・マーケティング・カスタマーサポートなど各部門が同じデータを参考にできる、情報活用の質が一段と高まった環境へとシフトできます。

iPaaSでクラウド連携

近年、さまざまなクラウドサービスが急速に普及する中で、それらをSalesforceとシームレスに連携させ、業務プロセスを自動化するニーズが高まっています。ウェビナー管理ツールの参加者情報をSalesforceのキャンペーンに自動登録したり、マーケティングプラットフォームとSalesforce間でリード情報をリアルタイム同期させるといったケースが挙げられます。

こうしたクラウド連携を容易に実現する手段として、クラウド上でアプリケーションやサービスを統合するプラットフォームサービスである、iPaaS(Integration Platform as a Service) が注目されています。

iPaaSは、クラウド上で提供される統合プラットフォームであり、ノーコードまたはローコードでさまざまなクラウドサービスとSalesforceを接続できる仕組みを提供します。たとえば、Zapier、Workato、Boomi などのiPaaSを活用すれば、APIの専門知識がなくても、GUI操作でシステム間のデータ連携を設定することが可能です。

iPaaSの大きなメリットは、専門的な開発スキルが不要であり、素早く連携を実現できることです。一方で、カスタマイズ性の制限や、接続可能なシステムの種類に依存する点には注意が必要です。そのため、企業の業務要件に合ったiPaaSの選定が成功の鍵と言えるでしょう。

Salesforce連携時に押さえておくべきポイント

31396806_m新規記事用.jpg

Salesforceと外部システムを連携する際は、データの適切な管理が不可欠です。特に、データの種類、更新の頻度、処理負荷を考慮しなければ、データの不整合やシステムのパフォーマンス低下を招く可能性があります。

本章では、連携時に留意すべき重要なポイントを解説します。

連携するデータの種類

Salesforceに取り込むデータは、顧客情報、取引データ、マーケティングデータなど多岐にわたります。適切なデータ分類と管理ルールを設けないと、不要なデータの蓄積やデータ品質の低下を招きます。

マーケティングオートメーションツールと連携する際は、リードのスコアリング情報のみを取り込むなど、必要なデータのみを選別することが重要です。

データ更新の頻度とタイミング

リアルタイム更新が求められるデータもあれば、バッチ処理で十分なデータもあります。営業案件の進捗は即時同期が理想的ですが、売上レポートなどは日次・週次のバッチ処理で負荷を軽減可能です。

適切な更新頻度を設定し、不要なAPIコールを減らすことで、Salesforceのパフォーマンスを維持しつつ、効率的なデータ運用が実現します。

データ件数と負荷の考慮

大量のデータを処理する際は、SalesforceのAPIコール制限やストレージ容量を考慮する必要があります。たとえば、取引履歴をリアルタイムで同期するとAPI制限を超過するリスクがあるため、増分データのみを同期するなどの工夫が求められます。

また、不要なデータを定期的にアーカイブし、システムのパフォーマンスを最適化することも重要です。

まとめ

Salesforceの外部連携は、データの一元管理や業務の効率化、意思決定の精度向上に大きく貢献します。連携方法には豊富な種類があり、目的に応じた選択が重要です。

また、適切なデータ管理のために、連携データの種類、更新頻度、システム負荷の最適化を考慮する必要があります。戦略的な連携を行うことで、Salesforceの価値を最大限に引き出し、企業の成長を加速させていきましょう。

✔︎Salesforceを導入したものの、自社に最適な活用方法が分からない方

✔︎製品ごとの連携や設定調整に不安があり、運用に課題を感じている方

✔︎顧客データを活かした営業・マーケティングの体制を整えたい方

上記のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ!弊社サービスをご活用ください!

Blog専用_クリックバナー.png

   \お困り事はお気軽にご相談ください/ 

Salesforce CRMの活用成功事例 6選のご紹介 〜顧客データ統合とDX推進のポイント〜
ホワイトペーパー画像

本資料では、Salesforce CRMとMAツールの連携によって、営業・マーケティング・経営の各部門が抱える課題を解決した企業の成功事例を紹介しています。商談状況の可視化や部門間の連携強化、分析による精度向上など、導入効果と活用ポイントを具体的に解説。 こんな方におすすめです!

  • 商談状況の見える化ができていない
  • マーケティングと営業が連携できていない
  • 商談分析や精度の高い予測ができていない
無料で資料ダウンロード
投稿者プロフィール
営業戦略部

営業戦略部(Customer Marketing Team)

カスタマーサクセスを目指し、マーケティング業務を行っている営業戦略部です。toBeマーケティングの自社マーケティングについて共有させていただきます。


ページトップへ