Tableau(タブロー)の機能と基本的な使い方を詳しく解説!
2025.05.19
2025.07.31
Tableau(タブロー)の機能と基本的な使い方を詳しく解説!
この記事では、Tableau(タブロー)の主な機能と基本的な使い方をわかりやすく解説します。Tableauはデータを効率的に分析できますが、多機能ゆえイメージがつかめない方も多いでしょう。画像で詳しくご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
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こちらの事例記事は こんな方におすすめです!
- 複数のツール(Account Engagement、Salesforce、Google Analyticsなど)を連携させて効果的にデータ分析を行いたい方
- Google広告やメール配信などのマーケティング施策の効果測定を正確に把握したい方
- 営業・マーケティング部門のデータ統合や可視化に課題を感じている方
Tableau(タブロー)とは
Tableauは、企業が保有する膨大かつ複雑なデータを分析・可視化して経営の意思決定に役立てるBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。セールスフォース・ジャパン社から提供されており、直感的な操作で強力なデータ可視化機能を搭載しています。
連携できるデータソースが豊富で、データ分析の結果をダッシュボード上で視覚的にわかりやすく表現できるため、分析に関する専門的な知識を持っていなくても、自社の経営状況や課題を把握可能です。
また、Tableauで作成したデータはリアルタイムで共有でき、関係者間での認識の統一、迅速な意思決定にも役立ちます。
Tableauは、ほかのBIツールと比較しても操作性・視覚性の点で特に優れており、世界中で多数のユーザーに支持されています。
Tableauが注目を集める背景
Tableauが注目を集める背景として、DX化を進めてきた日本の多くの企業で業務データが分断されている実情が挙げられます。
無料でも多機能なツールが増え、現場ごとにさまざまなサービスが導入されてきたことで、現場では何を使うべきか混乱が生じています。また、サービス間の連携が弱いためデータの関係性がわかりにくくなっており、データの有効活用ができているとはいえません。
このような中、部分最適ではなく全体最適な環境を整え、サービスごとに散在する業務データを一元管理して、効率的に活用できるTableauの注目度が高まっています。
Tableauの機能
ここでは、Tableauの主な機能として「データの抽出・分析」「円滑なデータ連携」「データの可視化」の3点について詳しく解説していきます。
外部ツール連携によるデータの抽出・分析
Tableauは、Salesforce・Account Engagement・Excel・Googleスプレッドシート・Googleアナリティクスなどの製品・サービスに加え、Microsoft SQL Server・Oracle・MongoDB・PostgreSQLといった各種データベースやクラウドサービスとも柔軟に連携が可能です。かんたんな操作で複数のデータソースからデータを抽出できるため、自社で保有するデータを有効に活用できるとともに、専門的な知識がなくても高度な分析を行えます。
円滑なデータ共有
Tableauは、Tableau Desktopで作成したダッシュボードや分析の結果を関係者間でスムーズに共有可能です。クラウドベースあるいはオンプレミスのセキュアな分析プラットフォームが構築できるため、いつでもどこからでもモバイル端末からでもアクセスすることができ、スピード感のある経営意思決定を行えます。
また、自動更新の機能を搭載しているため、Excelのような人手による更新作業が不要で、業務効率の向上が期待できるとともに、リアルタイムで最新データの確認が可能で、関係者間で共通の認識を持てることから、課題の早期発見・解決にもつながるでしょう。
データの視覚化
Tableauは、標準機能として棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ・散布図・バブルチャート・レーダーチャートなど多数のチャートタイプが利用でき、強力な可視化機能を搭載しています。マウス操作を中心としたかんたんな操作で分析が行えるとともに、分析したい内容に合わせてチャートタイプを選択可能です。
したがって、大量・複雑なデータでも最適なビジュアライズを実現でき、数値だけでは読み取れなかった傾向やパターンといったデータの本質を把握できることから、適切な意思決定を行えるでしょう。
Tableau(タブロー)の製品ラインナップ
Tableauでは、データ準備・データの視覚化・分析、分析結果の共有など利用場面に応じて最適な製品が用意されています。
ここでは、「Tableau Desktop」「Tableau Server / Tableau Cloud」「Tableau Prep Builder」「Tableau Public」についてそれぞれ詳しく解説していきます。
Tableau Desktop
Tableau Desktopは、Tableau製品を利用するときに中心となる分析ツールで、直感的かつ視覚的なインターフェースを搭載しています。接続できるデータソースが豊富で、大量・複雑なデータでもビジュアライズによる高度な分析を行えます。
Tableau Desktopは、ユーザーのローカルPC環境にインストールしますが、次にご紹介する「Tableau Cloud」との連携によりリアルタイムで複数人でのデータ共有が可能です。
Tableau Cloud / Tableau Server
Tableau Cloud(旧Tableau Online)とTableau Serverは、Tableau Desktopで作成したデータを関係者間で共有、いつでもどこからでも閲覧可能な分析プラットフォームです。Tableau Cloudは、クラウドベースのサービスでTableauのサーバーを利用するため、自社でサーバーの準備やメンテナンスが不要です。
一方、Tableau Serverは、サーバータイプのサービスで自社でサーバー環境を構築する必要がある点でTableau Cloudと異なります。
Tableau Prep Builder
Tableau Prep Builderは、分析前のデータ準備のために利用するツールで、データの加工やクリーニングを行うことによりTableau Desktopで取り込み可能なデータを作成します。インターフェース上で直感的に操作を行えるため、専門的な知識がなくても効率的にデータの準備作業ができます。
Tableau Public
Tableau Publicは、Tableau Desktopと同様の操作性およびビジュアライズによる分析機能を搭載した無料で利用できる分析ツールです。作成したデータが一般公開されるため、機密情報を扱う企業組織での活用には向いているとはいえません。
しかし、世界で100万人以上のユーザーが作成したデータビジュアライゼーションを共有・活用できることから、Tableauの操作性を確認したい方や分析スキルの向上を目指す方におすすめです。
Tableauの料金体系
Tableauでは、利用目的に合わせて3つの料金体系が用意されています。ここでは、「Tableau Creator」「Tableau Explorer」「Tableau Viewer」のそれぞれのライセンス内容を詳しく解説していきます。
なお、記載している利用料金は、エディションとしてTableau Enterpriseを選択した場合の2025年3月17日時点の価格です。価格は変動するためあくまで参考程度にご確認ください。
Tableau Creator
Tableau Creatorは、新たに会社組織にTableauを導入するときに最低1つ以上必要となるライセンスです。アナリストやIT専門家のほかに、データ環境の管理やデータの分析、データを使用したコンテンツの作成を行うユーザーを想定しています。
Tableau Creatorのライセンスで利用できる製品には、Tableau Desktop、Tableau Prep Builderが含まれており、さらにTableau CloudのCreatorライセンスが1つ付与されます。
利用料金は、1年単位での請求で182,160円(税込み)です。
Tableau Explorer
Tableau Explorerは、ほかのユーザーが準備したデータソース・データ環境を利用して、ビジュアライゼーションやダッシュボードの作成が行えるライセンスです。Webブラウザ上でダッシュボードを自由に操作することで、当初のレポートでは把握できなかった課題の解決も期待できます。
Tableau Explorerには、Tableau CloudのExplorerライセンスが1つ付与され、利用料金は1年単位での請求で110,800円(税込み)です。となっています。
Tableau Viewer
Tableau Viewerは、ほかのユーザーが作成したビジュアライゼーションやダッシュボードなどの分析結果を活用して、ユーザー自身がデータにもとづく意思決定を行えるライセンスです。AI によるインサイトの表示と操作ができ、ワークフローに取り入れることで分析環境を組織で共有できます。
Tableau Viewerでは、Tableau CloudのViewerライセンスが1つ利用可能で、利用料金は1年単位での請求で55,440円(税込み)となっています。
Tableau Desktopの基本的な使い方
ここでは、Tableau Desktopの基本的な操作方法について解説していきます。
Tableauを起動する
bleau Desktopを起動すると、以下の画面が表示されます。
分析対象のデータを接続(インポート)する
Tableauで分析を行いたいデータソースあるいはデータとTableau Desktopを接続します。今回は、画面右列に表示されている「データセットサンプル」をクリックしてサンプルデータを利用しましょう。
なお、Tableauは、さまざまなデータソースとの連携ができ、Salesforce・Account Engagement・Excel・Googleスプレッドシート・Googleアナリティクスなどの製品・サービスのほかに、Microsoft SQL Server・Oracle・MongoDB・PostgreSQLといった各種データベースやクラウドサービスとも接続可能です。
サンプルデータがダウンロードできたら、画面左列の「Microsoft Excel」を選択し、ダウンロードしたファイルを選択します。
インポートするシートを選択する
Tableau DesktopでExcelデータの取り込みが完了しました。画面左列にExcelデータの各シート名が表示されています。
インポートするシートをダブルクリック、あるいは画面中央の「テーブルをここまでドラッグ」の位置までドラッグアンドドロップで移動します。
Tableau Desktopに、Excelの選択したシートのデータが表示されました。
Tableauでは、複数のデータソースをもとに分析が可能なため、ほかに分析したいデータがある場合には同様の作業を行いTableau Desktopと接続を行いましょう。
ワークシートに移動する
画面左下に表示されている「シート1」をクリックしてワークシートに移動します。
グラフを作成する
接続したデータをもとにグラフを作成し、ビジュアル化を行います。左列に並んでいる項目の中からグラフ化したい項目を選択して画面上部の「列」「行」のそれぞれにドラッグアンドドロップしましょう。
グラフの種類を選択する
「列」「行」のそれぞれに項目を指定すると自動的に以下のようなグラフが作成されます。
画面右側にチャートタイプが表示されていますので、分析内容に合ったグラフを選択しましょう。
Tableauでは、棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ・散布図・バブルチャート・レーダーチャートなど多数のチャートタイプが用意されており、強力な可視化機能が搭載されています。
フィルターで表示するデータを調整する
作成したグラフは、フィルター機能を使用してデータの絞り込みも可能です。グラフが表示されている領域のすぐ左に「フィルター」と表示されていますので、画面左列の項目の中から「地域」「注文日付」「商品ID」など絞り込みたい項目をドラッグアンドドロップします。
たとえば、特定の地域でフィルターをかければ、選択した国だけのグラフ作成が可能です。
Tableau Desktopの応用的な使い方
ここからは、Tableau Desktopの応用的な使い方として、散布図の作成を例に解説していきます。
散布図の作成
散布図は、縦軸と横軸に2つの項目を設定して、データが該当する位置に点を打った(プロットした)グラフです。2つの項目間の相関関係を視覚的にわかりやすく示すのに有効で、Tableauにも搭載されているチャートタイプです。
まずは、Tableau Desktopと散布図を作成したいデータを接続します。
メジャー項目の設定
「列」に売上、「行」に利益を設定すると、グラフ上、列の合計・行の合計の位置にひとつだけ打点(プロット)されます。
ディメンション項目の設定
グラフ上のデータをディメンションで分類するために、グラフ左側にあるマークの領域の「色」の部分に項目「営業担当」をドラッグアンドドロップします。そうすることで、営業担当ごとの売上・利益の合計額がそれぞれ色分けされて表示されました。
さらに、マークの領域の「詳細」の部分に項目「地域」をドラッグアンドドロップしましょう。以下のように営業担当別地域別の売上と利益の関係をグラフ上でビジュアル化できました。
マークタイプの変更
Tableauで作成する散布図では、グラフ上の打点(プロット)には「形状マーク」がデフォルトで設定されています。ここまでに作成してきた散布図でも、打点(プロット)はすべて丸になっています。
「形状マーク」では、丸のほかに四角形や三角形など全20種類のマークが選択可能です。
複数の形状を選択することで、以下のグラフのように視覚的にわかりやすいデータの分析が行えるでしょう。
Tableauを利用するにあたり理解しておきたい用語
Tableauで分析を行うにあたって理解しておきたい用語として、「ディメンション」と「メジャー」が挙げられます。
たとえば、商品別売上金額、営業所別利益率といった場合に、「商品別」と「営業所別」が「ディメンション」にあたり、「売上金額」と「利益率」が「メジャー」に該当します。以下、それぞれ解説します。
ディメンション
ディメンションは、データを分類・整理するときに重要となる要素で、分析における切り口ともいえます。
具体例としては、商品別・営業所別・地域別・担当者別・顧客区分別・カテゴリー別・顧客IDなどが挙げられます。
売上金額や利益率が把握できても、ディメンションを組み合わせなければ全社のおおまかなデータとなってしまいますが、商品別・営業所別などのディメンションが加わることにより課題の発見が容易となり具体的なアクションを実行可能です。
メジャー
メジャーは、加算や減算が可能な数値で、Tableauのデフォルトでは合計の算出、そのほかにも平均値・最大値・最小値も計算可能です。
メジャーの具体例としては、売上金額・利益額・利益率・販売数量・ページビューなどが挙げられます。
なお、顧客IDのように数字で表現される項目がありますが、合計しても数値は意味を持ちません。Tableauでは、項目を右クリックして「ディメンションに変換」を選ぶことで、顧客IDをディメンションとして取り扱うことが可能です。
Tableauのおすすめの学習方法
Tableauは、直感的な操作で視覚的にわかりやすい分析を行えるツールですが、使いこなすレベルになるにはある程度の時間が必要です。ここでは、Tableauの基本的な操作を理解し、実践的な活用方法を身につけるのに有効なおすすめの学習方法を4つご紹介します。
Tableau eLearningの受講
Tableau eLearningは、セールスフォース社が提供するTableauの学習プログラムで、いつでもどこからでも自分のペースで受講できるのが特徴です。実際にTableauを操作する様子をWebブラウザで何度でも視聴できることから、効率的に学習を進められるでしょう。
学習コースは、Desktop I: Fundamentals (初級~中級) 、Desktop II: Intermediate(中級)、Desktop III: Advanced(上級)、Prep Builderに分かれており、Tableauを初めて操作する方のほかにさらに高度な分析を行いたい方にもおすすめです。
コミュニティの活用
Tableauには、全世界で100万人以上のユーザーが参加するコミュニティがあり、活発に交流しながら互いにデータ分析のスキルを向上させています。また、対面・バーチャルのユーザーグループは510を数え、疑問点を質問すれば目的を同じくするほかのユーザーから積極的に回答が得られ、問題の早期解決が可能です。
動画の視聴
Tableauの公式サイトでは、ライセンスに合わせた無料トレーニングビデオが提供されています。
Creatorライセンス向けの動画では、データソースへの接続・ダッシュボードの作成・Tableau Prep Builderでのデータの準備のほかに、計算やマッピングの入門トレーニングが学べます。
Explorerライセンス向けには、Tableau Desktopで作成されたダッシュボードを活用するために、「データに聞く」や「データの説明を見る」などの機能説明動画が公開されています。
Viewerライセンス向けの動画では、他のユーザーが作成したダッシュボードやコンテンツにアクセスして、自分なりの分析でインサイトを得る方法を身につけることが可能です。
Tableau Japan Viz ギャラリーを活用
ユーザー登録すれば無料で利用できるTableau Publicには、800万以上のデータビジュアライゼーションが投稿されています。また、Tableau Japan Vizギャラリーでは、日本人向けのダッシュボードも多数公開されており、そのまま活用あるいはインスピレーションを得て別のアイデアに活かすことも可能です。
Tableauでは、作成した表やグラフなどのビジュアライゼーションを「Viz」と呼びますが、ほかのユーザーの成功事例を参考にしながら、Tableauを有効に活用する方法を身につけられます。
まとめ
この記事では、Tableau(タブロー)の概要、主な機能、製品ラインナップ、料金体系、基本的・応用的な使い方などについて解説しました。
Tableauは、直感的、かつわかりやすい操作で、データの分析・共有・可視化を行えますが、多機能ゆえ使いこなすためには基礎知識の習得が不可欠です。
分析したいデータの接続、ダッシュボードの作成・加工といった基本操作を覚えるとともに、高度な分析をスムーズに行うために「Tableau eLearningの受講」「コミュニティの活用」「Tableau公式動画の視聴」「Tableau Japan Viz ギャラリーを活用」をおすすめします。
当記事を参考にぜひTableauの操作に関する理解を深めてください。
✔︎Tableauを導入したものの、うまく使いこなせていない方
✔︎自社のデータをもっと有効に活用し、マーケティング成果につなげたい方
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上記のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ!弊社サービスをご活用ください!
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